終わった恋が教えている「本当に最高の恋」の条件

自分を忘れてほしくない。私のこと、ずっと覚えていてほしい。

アッサリ別れてしまっても、大泣きして別れても、ずっとずっと濃かったんだ。自分たちの付き合いって。

恋の終わりには、まあ、そんな風に思うわけです。

別れた後に思い出すのは？

いろんなことを思い出す。

あの街のあの店で、こんな話をした。おいしいパスタを食べて、それをすごく気に入った彼。その日はいい天気で、空が高くて眩しかったな。

そんな、はたから見ればつまらないできごとも、忘れないよう宝物みたいに大切にしたりして。

しかし、別れてから思い出す記憶って、どうしてセックス以外の思い出なんでしょうか。

女友達に聞いてもみんなそう言います。

「ああ……確かに思い出さないね」と。

男も女も、思い出さないこと

別れたあとは、セックスのことなんてほとんど思い出さない。ぼんやりとした思い出でしかない。

思い出すとしたら、恋人のその時の顔？　……いやいや。そんなものはあまり。腕や指などの一部分は思い出すけれど。

ちょっとは思い出してみるとするなら、ピロートークの内容……。それだって、色っぽすぎる内容なら忘れている。

思い出はセックスのことなんかより、なにを話して笑ったか。なにを考えて、なにをしたのか。

パスタを食べているとき、手をつないでいるときどう思ったのか。

女の追憶は、「行動に伴う感情」にあるのです。

でも男は、感情と行動がセットになってないから、全然覚えていないそうですよ。

「たしかにそこに行ったな。食べたものはなんとなく覚えてる。でも、なにを話したかは……」

ま、脳の構造が違うらしいから仕方ないと言えば仕方ない。

セックスについても、単なる行動としてしか覚えていないんだろうなあ。ちょっとがっかり。

終わった恋の居場所

だから私がいつも言うのは、セックスばかりするより、思い出も作ったほうがいいよ、ということ。

恋が終わった後に思い出すのは、セックスじゃない。何を話して何で笑って、どんな気持ちでいたかをよく思い出すことになる。

だから、付き合うなら楽しいことをたくさんしたほうがいい。

楽しくって幸せな思い出がたくさんあることが、「最高の恋」の条件だと私は思います。

終わりは、はじまり

終わった恋から立ち直るのは、なかなか難しい。彼との思い出を過去のものにできるまでには、時間が必要です。

でも、何かが終わるときは、何かのはじまりでもあります。

なかなか次の一歩に踏み出せない人は、新しい出会いを探してみるのも一つの手。

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終わった恋の居場所

付き合っているときは、きっと誰もが相手に喜んでもらいたくて頑張ったりするんだと思う。

でも、たとえ「いい思い出を残したい」と願っても、相手に残っているのは、ただの「事実」だけだったりします。

頑張っていたからって、切なく美しい思い出になるわけではない。

それなら終わった恋の居場所なんて、ないと思ったほうがいいかもしれません。